合格者インタビュー

教師と母、二つの顔で見続けたわが子の成長。
中央大学 法学部 合格:Sさんのお母様

中央大学 法学部 合格:Sさんのお母様

お子様の出身地

静岡県

お子様の出身高校

日本大学三島高校

お子様の部活・習い事

放送部

お子様の部活の引退時期

高3の6月

お子様の受講科目

英語・数学

インタビュー

情報や選択肢をなるべく与えながらも、本人の意思で法学部へ

志望校はどのように決定されましたか?

もともと情報工学に興味があり、高1までは理系を希望していました。本人と話をして調べたり、オープンキャンパスに行ったりする中で、高2ぐらいから「違うかも」と言い始めたんです。息子は新しいことが好きで、生徒会や放送部にも挑戦していたんですが、活動をしていくうちに「社会にはルールがあり、自分はその中で動かないといけない」というのを実感していったんだと思います。そして、「ルールを知っている人になりたい」という思いから、最終的に法学部を選びました

具体的にどの大学に行くかについては、偏差値や立地などで総合的に判断し、最終的には本人が自分で決めました。中央大学の「雰囲気が自分に合っていた」ようです。志望校について、親として選択肢は提示しましたが、選択肢から何を選ぶかは本人の意思に委ねていましたね。

将来の夢(弁護士になりたい)というのは聞いていましたか?

具体的に考え始めたのは受験終了直前だと思います。中央大学の法学部は夜遅くまで開館しており、目標を持って勉強する人が多いので、「自分も頑張ってみよう」と目標に据えたようです。

ただ、昔から「周りの人の助けになりたい」、「自分のことは後回しにしてサポートに徹したい」という気持ちが強い子ではありました。生徒会や部活などで裏方の仕事を経験していくうちに、周りの人が喜んでくれることが本人のモチベーションや幸せ度に繋がっていったんでしょう。自分がトップに立つよりも、専門的なものを持った上で周囲をサポートしたい。その「専門的なもの」というのが、「法律」という形で具体化されたんだと思います。

息子さんの意思を尊重する、というのがご両親の教育方針だった?

意志は尊重するものの、全く放任だったというわけではないですね。私が教師ということもあり、情報や選択肢は十分に与えていました。何も言わなければ何もやらないまま終わってしまうので(笑)何を選ぶかについては、本人が自分の言葉で説明できるようにすることで、その選択で後悔はないのかなと。親が決めてしまって後から文句を言われても困るので、ある意味で責任逃れのような感じです(笑)。

できていない土台に、AIが「強制的に戻してくれる」から入塾へ

通塾を決めたきっかけは何でしたか?

時間的な余裕もなく、高3夏まで塾には通っていませんでした。周りの友だちはほとんど数学の塾に行っていたようですが、息子によれば周りの成績がそこまで伸びているわけでもなく、塾に通うメリットが感じられなかったようです。

ただ、高3夏に部活を引退するので、そのタイミングでエンジンをかけなきゃいけないね、という話はしており、「自分だけで受験勉強できる?」と聞いたときに、「何かサポートがあれば...」という反応だったので、親の側でも塾を探し始めたという感じですね。

atama+オンライン塾を選んだ理由を教えてください。

息子は通塾ではなく自宅で勉強したい様子だったので、いろいろなオンライン塾を探して本人に提案しました。atama+オンライン塾もその中の一つだったんですが、たまたま本人も同じタイミングで見つけていたようで、体験してみよう、という話になりました。

数学があまり得意ではなく、苦手分野はなんとなく分かっていたようですが、その単元をただやり込んでも克服できる確信が持てませんでした。数学の先生が「ここができないのは前の単元ができていないから」と言っていたのが息子の記憶に残っていたようですが、こういうことは参考書には書いてない。その点、atama+では土台単元に「強制的に戻される」ので、どこをやるべきかが明確になり、それが本人の安心にもつながったようです。

息子の性格に合わせて、一歩引いてサポートしてくれたスタディトレーナー

atama+オンライン塾ではどのように学習を進められていましたか?

息子は自分の部屋で勉強をしたくないようで、リビングの隅でやっていました。目に入るところでやっていたので、家事をしながらそれを見ることもありました。息子は昔から感情の起伏があまりなく、atama+もとにかく淡々と続けていました。模試の結果などを見ても、息子は一喜一憂せず、メンタル面の変化も見えづらかったので親としては不安もありましたね。

スタディトレーナー(ST)制度はいかがでしたか?

直接お話ししたことはないのですが、息子を担当してくれた先生は、本人と同じく落ち着いた方のようでした。息子のことをよく分かってくれていて、一歩引いてサポートしてくださったので、それが息子の性格に合っていたと思います。

たとえば、共通テスト直前に息子の学習ペースが落ちたことがあり、私としては「量が足りないのでは」と思っていました。教師としての経験から、学習の「質」ももちろん大切ですけど、最終的にはやはり「量」も重要なので、心配になっていました。ただ、先生は「ギリギリにはなるかもしれませんが、息子さんならしっかり最後までやり切ってくれるはず」と言ってくれました。それからは、私が口を出すことはせず、スタディトレーナーの方を信頼して任せていましたね

「管理しない家庭」や「何から始めるべきか分からない家庭」におすすめなatama+

受験を振り返って、atama+オンライン塾のサービスはどうでしたか?

子どもの学習を親が細かく管理しない家庭なら、atama+は素晴らしいサービスだと思います。分からないところが出てきたとき、そこに固執するのではなく、基礎に戻ってやり直す必要があるというのは、教師の実感としてあります。ただ、これを学校でやるのは現実的ではない。atama+は学校現場ができない弱点の指摘を、AIがピンポイントに提供してくれるのがよかったですね。学校の先生だと、どうしても情が入ってしまって、強制が緩くなってしまうことがあるので。それに加えて、端末を使って学習するので、学習のハードルも下がる。「何から始めるべきか」が分からず、学習のハードルを下げたい子には、すごくお勧めできる教材だと思いますね。あとは、私の性格かもしれませんが、息子の状況がもう少し知れると、本人が困ったときに助け舟を出す参考になったかもしれません。

最後に、息子さんや他の保護者さんに向けてメッセージをお願いします。

最後まで変わらずやり続けたことで結果が出たので、息子を褒めてあげたいです。周りが一般受験の雰囲気じゃなく、「個」の過酷な戦いで、他の受験生とは違うストレスがあった。その中で精神的に強くなったんじゃないかなと思います。

今の子どもは忙しいですし、なかなか自分だけで選択肢を広げることは難しい。過保護かもしれませんが、子どもが情報を探す時間はできるだけ削って、考える時間を与え、どれを選ぶかは本人に任せていました。職業柄もあり、「普通に生活しているだけでは得られない情報を子どもに与えてあげること」が親の役目かな、とは思っていましたね。

データで振り返る受験勉強

※塾生へ提供していないデータも含まれます。予めご了承ください。

早い段階で土台を積み上げ、夏休みから高難易度の単元に挑戦

次のグラフは、合格した(できるようになった)単元を、難易度別に時系列で積み上げたグラフです。グラフを見ると、8月を境に難易度1の合格数の伸びがなだらかになり、同じ時期に難易度3の合格数が急激に増え始めています。インタビューでお話しされていた通り、夏休みまでにある程度土台を固め、部活を引退した夏休みから高難易度の単元にも取り組むことで、応用力・実践力が身についていったことが読み取れます。

グラフ1。難易度別の累積合格単元数の推移。8月後半から10月後半にかけての合格単元数は、難易度1は124個から161個と微増に対し、難易度3は34個から100個と急増。
難易度別の累積合格単元数の推移
(atama+の学習データより集計)
夏休みに演習中心の学習に切り替え、講義は必要最小限に

次のデータは、講義と演習の時間比率を時系列で追ったグラフです。グラフを見ると、8月を境に講義と演習の比率が逆転し、演習中心の学習に切り替わっていることが読み取れます。夏休みまでに土台がしっかりと固まっていたからこそ、9月以降、苦手なところはしっかりと講義を聞きながらも演習を中心に取り組むことで、確実に学力を定着させていったことが読み取れます。

グラフ2。講義と演習時間の比率の推移。8月前半から9月後半にかけて、講義時間の比率は53%から42%となる一方、演習時間の比率は47%から58%に増加し、逆転。その後も、演習時間比率が高いまま、学習を進めている。
講義・演習での学習時間割合の推移
(atama+の学習データより集計)
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