【勉強の相談室】「部活」と「勉強」を両立したい/第1回
atama+ EdTech研究所 所長の森本が皆さんのお悩みに答える連載。本日は部活を頑張っている高校2年生からの相談です。
Q. 週6日の部活と勉強を両立するコツを教えてください
こんにちは。
私は公立高校に通う高校2年生です。吹奏楽部に所属しており、週6日ほどトランペットの練習に励んでいます。
部活がハードであまり勉強時間をとることができておらず、徐々に成績が下がってきてしまいました。最近授業でも分からないところが増えてきたと感じています。
大好きな吹奏楽をやりたいですし、そろそろ来年の受験も見据えて勉強もやらないといけないと感じています。どのようにすれば部活と勉強を両立できるか、アドバイスをお願いします。
【公立高校2年/女性】
A. 忙しい人ほど、できるだけ毎日勉強しよう!
限られた時間の高校生活、部活と勉強どちらも頑張りたいですよね!そのためには、時間を効率的に使うことが大切ですが、それはちょっとした工夫でできます。本日は、AI教材「atama+」の学習データを用いた科学的な調査による2つのコツをお伝えします。
1日30分でも、毎日勉強しよう
大好きな部活動でもずっと長時間やっていると疲れてしまいますよね。実は、同じ学習時間の生徒で比較すると、学習日数が多く、1日あたりの学習時間が短い方が効率的に学習している傾向が明らかになっています。新しいことをマスターするには、それなりの学習時間が必要なことには変わりありません。ですが、総学習時間を短くするためには、学習する日を増やしてこまめに学習することが大切です。
休憩を取ることで効率が20%アップ!
1日の中でも学習時間が長くなったときや集中力が切れてきたなと感じるときは、休憩を取ることをおすすめします。atama+の学習データを分析してみると、1日のログイン回数が増えるごとに、学習効率が高まることが明らかになっています。このことから、疲れたタイミングで(ログアウトして)休憩した後、(再度ログインして)学習することで学習効率が高められることが示唆されます。なお、ログイン回数が多くなるほど学習効率は高まります。上昇幅が最も大きいのはログイン回数が2回であることから、1回目の休憩が最も学習効率を高めることにつながり、その差分は約20%ptと推察されます。
ちょっとしたコツで時間を有効に使えるようになるので、ぜひ休憩も意識してみてくださいね。
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<strong>調査概要</strong>
<p><strong>グラフ1</strong></p>
<p>定義:</p>
<ul>
<li>学習効率:1時間当たりの合格単元数</li>
</ul>
<p>抽出条件:</p>
<ul>
<li>対象学年:中学生・高校生</li>
<li>対象教科:数学・英語</li>
<li>学習時間:教科の学習時間が2,000~2,500分の生徒・教科</li>
<li>対象人数:ランダムに5,000件抽出</li>
</ul>
<p><strong>グラフ2</strong></p>
<p>定義:</p>
<ul>
<li>学習効率:1時間当たりの合格単元数</li>
<li>休憩回数:1日のログイン回数が2回以上の場合、休憩したものとみなす</li>
</ul>
<p>抽出条件:</p>
<ul>
<li>対象学年:中学生</li>
<li>対象教科:全教科</li>
<li>学習時間:1日の学習時間が90-100分の日のみを抽出</li>
<li>対象人数:ランダムに100,000件の生徒×日次学習データを抽出</li>
</ul>
<p>集計方法:</p>
<ul>
<li>休憩回数別に学習効率の平均値を調査</li>
<li>ログイン回数1回(=休憩なし)の学習効率に対する比率を計算し表示</li>
</ul>
</div>